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2014年7月 8日
5月に読んで面白かった漫画
4月分は更新が遅かったので5月はさくっと書きたかった。
が今は7月です。
作品あげるのはいいんだけど、記事の文章書くのが遅い。
新作が少ないとモチベーションがあまり出ないのよなぁ。
という事で5月分も、まず3冊上げてみる。
『死にたがりの雲雀』は時代もので、寺子屋を開く為に刀まで売ってしまい竹光を腰に指す浪人と、その寺子屋に通う 親を失った少女の話し。
この温もりにすがっているのは彼女か、彼か―
という帯の一文が印象的なのだが、1巻だとまだ浪人・朽木の身の上の話しはあまり出てこないので、一見穏かで何も後ろ暗い所の無さそうな彼が、同心から「死にたがり」と呼ばれる所以、彼の心の闇を彼女が癒すような展開になっていくのかな。
ARIA って雑誌の傾向はよく分からんのだが、個人的には入江亜季のビームコミックス作品『群青学舎』なんかが好きな人にはリーチするんじゃないかと思う。
一転して『アナーキー・イン・ザ・JK』はギャグマンガで、かつてヤンジャンの増刊として発行されていたアオハルに掲載されていたマンガ。
雑誌で読んでいたのであまり真新しい感覚はないのだけど、早く単行本が出て人に勧めやすい感じにならんかなぁと思っていたので嬉しい限りだわ。
アオハル終了後は となヤンに移って連載を続けていて、過去作もある程度公開されているので、興味ある人はとりあえず読んでみてって感じ。
かつてこの作者の blog で枚方イコルスンの『成程』を知って合わせてハマったので、成程が好きな人で未読の人には是非是非推していきたい。
ゆゆ式に関しては最早語る事も多くは無いが、ゆゆ式最高だし新刊だし入れるしかないだろうみたいな感じがある。
固定キャラで進む萌え4コマってのはある程度 尖った天然キャラによる天丼的なボケで回されるものだけど、ゆゆ式はそこまで尖った天然キャラが居なくて、どちらかというと関係性による天丼的な展開が多いんだけど、6巻までになると そこがさらに昇華されていて、「こーゆーやりとりをするな」って所はバッサリ省かれて、その展開があった後のシーンに繋がっていたり、その「展開」を唯ちゃんが予測した上で「面倒くさいやつだ」ってなってる所だけが描かれていたりして、もう美しさに涙がでそう。
関係性という点だと、部も委員会も無所属な岡ちーが部室に遊びにくるようになったのは関係性の進展だな。
あと3年になる事を唯ちゃんが意識し出してるのもがとても気になるが、このまま受験生としての1年が描かれるのか、その手前でお話しを終わらせるつもりなのか...
(語る事も多くないと言ったな、アレは嘘だ。
ここからは1冊ずつ。
『アーナーキ・イン・ザ・JK』と同様にアオハルで連載されていた山田譲の短編も単行本化されました。
民話や民俗学に造詣が深い著者ならではな感じのお話しで、龍の存在が認識されている現代のお話しとか、昔話風に書かれた女子高生の話しとか、色々挑戦的な事をやっていて読んでいて楽しい。
方向性的には九井諒子の『竜のかわいい七つの子』とかに近いような気もするんだけど、その辺中身がうんちく的になるのが山田譲の好きな所だったりする。
『がらくたストリート』の完結巻も出てしまった事だし、これからどうなるんだろうなぁ。
こうやって並べて見ると、俺は神話系...ってか民俗的なお話しが好きなんだなぁってなるが、神様達が全国から出雲大社に集う11月、全国的には"神無月"と呼ばれるわけだが、出雲大社のある出雲では11月を逆に"神在月"と呼ぶ。
そんな神様が集まっている11月の出雲を舞台に、大阪から引っ越してきた幸子を中心とした神様達のお話。
神話的なお話しで好きなのはモチロンながら、ギャグセンスが個人的にドツボなので、そっち系のマンガのセンスが合う友達に勧めていきたい作品。
日本中の神様が集まってくるのは当然ながら、分祀された同一神が存在したり、海外から流れてきた神や天使が居たり、流行り神と言われる 日本国内でマンガやゲームで取り上げられた神がその姿で出てきちゃったりと、混沌とした感じで楽しい。
なお僕が一番好きなのは31の軍団を率い、地獄の東を統率する大いなる公爵。ソロモン二十七柱の序列2位のアガレス様です。
こちらは別に新刊が出たわけではなく、適当にkindleのセール時に新規発掘で読んでみて当たった作品。
一昨年くらいから『破天荒遊戯』や『Landreaall』なんかのゼロサムのファンタジー作品を読むようになったんだけど、先月の『+αの立ち位置』の発掘からもっとこーゆーファンタジー読みたいなーと手を出した作品。
まだ1巻しか読んでないんだけど、俺が求める読みたいファンタジーの要素をしっかり兼ね備えてるというか、世界観はある程度しっかりしてるけど、そこを押し付けてこない その世界にいる人達を描いてる作品が好きってのがあって、まぁとても良いです。
先月紹介した『+αの立ち位置』に興味示した人なら楽しく読めそう。
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